肝心なのはコンテンツ

情報を発信しようとする側にとって、わたしがサイトを開設した数年前に比較しても、ネットという環境は、格段に「使い勝手」が向上している。
当時、掲示板や原始的な日記用のCGIはすでに普及していたが、それらは長文を表示するのには適せず、また、スタイルシートに対応したブラウザ自体、出揃ってはいない状態で、「読者のために」それなりに快適な状況で自作品を発表するには、事実上、
自分でhtmlの書きかたから勉強するより他、方法がなかった。
月日は流れ、今ではブログなるものがかなりい一般的になり、「ネット上に自分の文章を公表する」という行為の知識は、かなり敷居が低くなった。誰もが気軽に手をだせるようになったため、「表現する」という行為自体がえらく安っぽいものになった
ような錯覚にさえ駈られるが、それは安っぽくて軽い言葉が巷に溢れた故の錯覚にすぎず、表現する、という本質は、変わらない。
媒体が、紙だろうが電子データだろうが、すんなものにテキストの内容が、あるいは、価値が左右されることがないのは当然のことであて……一番肝心なのは、やはり書かれた内容の方だよ、やはり。