同棲しはじめていくらもしないうちに、見知らぬ若い男が訪ねてきた。 「誰？」 「あなたたちの息子です」 男は、未来から来た、という。 「で、なにしに？」 「今すぐ子作りしてください！」どことなく俺に似ている男は力説した。「おれ、姉萌えなんです！」…

雪えくぼ (新潮文庫)作者: 蜂谷涼出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/07/28メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見るああ。これは、よかったな。カバー挿画も、内容をよく伝えてセンスがいい。 日露戦争直前の江差を舞台に、成り行…

http://q.hatena.ne.jp/1249361694 なんだこの激しい釣り師臭は。

http://sf.lovelove.jp/ATB/trial.cgi 既読は100作品中 74 作品です（平均は 30.87 作品）。 既読率 74.00 ％でした。 478 人中 24 位でした。 意外と読み落としている作品が多かったのだ。

東京駅内の京葉線と他のホームとを繋ぐ自動歩道上で、啓介はご機嫌だった。長い路上、立っているだけで、すれ違い通信で、面白いように新しい客人や地図が到来する。 ふと目線をあげると、前にいた、DSを手にした浴衣のおねーさんがふりかえる。 青い瞳と、…

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090806_307473.html#Message-complete 過去の資産の有効活用……ってか、ぶっちゃけ、BDとの差別化もあるんだろうな、これ。 長いテレビシリーズのboxとか、廉価版で出し直してくれた方がありがたかったり……。機動…

いつになく騒がしい烏の声に起こされ、じっとりと湿った大気の中、チャリンコをこいで出勤する途中、ふいに降り出した霧雨に顔を濡らした朝。 何十年か前の今日と同じ日付の日に、人類初の実戦核兵器が使用されていたことに、思い当たる。

花。

冬至草 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)作者: 石黒達昌出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/06/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 25回この商品を含むブログ (44件) を見る短編集。「希望ホヤ」 医者にも見放されるほどの悪性腫瘍に罹患した娘…

母のたってのお願いを聞く形で、サトシはようやくサヨリの病室を訪れた。 「来てくれたんだ」 「うん」 病室に入ったサトシを認めたサヨリは、そういって力のない微笑みをみせた。数日ぶりにみたサヨリの肌は、以前にもまして白くなっているような気がする。…

画面越しにしか出会えない芸能人たちも、その実、スクリーンや画面の中よりももっと劇的な境遇にあるのかもしれない。しかし、多くの聴衆の目からは、「その部分」は隠蔽されている……というのが、ワイドショーや夕刊紙を支えている幻想である。平凡非凡含め…

http://www.famitsu.com/game/coming/1226215_1407.html ハードはプレイステーションポータブル。 まあ、格ゲーには向いている素材だとは思う。魔法少女リリカルなのはStrikerS 高町なのは 水着Ver. (1/4スケールPVC塗装済み完成品)出版社/メーカー: グッド…

ちょうどいい区切りに入ったんで、三話で無事完結した「まよいマイマイ」編についてまとめて語っておきましょうかね？ 基本的なスタイルとしては、「ひたぎクラブ」編のスタイルを継続している。シャフトカラーというか、例の、タイポグラフィとか実写のコラ…

字数？ うん。関係ない。五七五の十七文字でも、百四十字でも。結局はそのあれ、適切な語彙と方法を用いているのか、って、技術論の領域でさ。あっ。そうそう。忘れてた。なによりも大切なことは、そら、あれ。「言葉にして伝えたいことが、あるかどうか」っ…

物体。

http://japanese.engadget.com/2009/08/03/martin-jetpack/ 思いっきり燃費悪そうだよな、これ。

http://blog.kushii.net/archives/916936.html http://image.blog.livedoor.jp/kushii_/imgs/c/5/c55b0457.jpg 確かに、これは圧巻。平成仮面ライダーSong BESTアーティスト: V.A.出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング発売日: 2008/03/26メディア:…

毎朝夕、境内に降り積もった喧しいばかりの蝉の声を掃除するのが宮司の家に嫁いで以来、数十年に渡って繰り返されてきた玉代の日課だった。固形化した蝉の声を掃き集め、ビニール袋に納めて事業用ゴミのシールを張り、集積所においてから、賽銭箱に向かって…

http://natalie.mu/comic/news/show/id/19423 まずは9月6日発売の月刊少年マガジン10月号の「アオソラ」からスタート。その後9月9日発売の週刊少年マガジン41号に「どうぶつの国〜エピソード0〜」を掲載し、同じく9月9日発売の講談社の新雑誌、別冊少年マガ…

父が、「年々、白髪としらがみばかりが増えやがる」とぼやいていたので、「白髪だけでも抜いてやろうか」と声をかけたら、「つるっぱげにするつもりか」とたしなめられた。

歪み。

http://d.hatena.ne.jp/furan/20090803/1249275228 しかもあまり知られてないけど、この手のショップ特典の描き下ろしって基本的に全て作者は無償で描いてるんですよね。小売りの理屈では「本の売り上げが上がればそちらも印税で得するでしょう？」なんだろ…

http://blog.nicovideo.jp/niconews/2009/08/003878.html 8月26日（水）〜8月31日（月）の6日間、表参道ヒルズで開催される天野氏の作品展示イベント 『Amano Galaxy』の模様や、天野氏へのインタビューを予定。 さらに『生放送中にリアルタイムで描く』とい…

「丹波哲郎の魂寄せでもやってみせたら、どんなうさんくさい霊媒でも信じてみせるんだが」 「物まねと区別できんだろ、それ」

「世の中のたいていのことは、ビールの泡みたいにはかないものなのね」 彼女は別れ際にそういって去っていった。 「例えば、わたしたちの関係のように」

もう半分くらい不在の域に入った老婆は、孫たちに語る。 「その世界では、生死は確定的で、観測者の主観によってぶれることがなくてね。 死の判定も確定的だから、誰かが亡くなると、おそーしきという儀式を盛大に行うんだよ……」

帰り道、跫音が後をついてくるのに気づいた君は、足を止めて振り返る。 が、誰もいない。 君は前に向き直って再び歩みはじめるのだな、君自身の姿はどこにもなく、跫音だけの存在であることに、君は気づいていない。

「服を脱がなくても愛は語れるだろ」 「実感はひどく乏しくなるけどな」

帰りに雨に降られたので、「Singin' in the Rain……」などと歌いながら自転車を漕いでいたら、おそらく部活の帰りであろう、女子高生の集団に指をさして笑われた。

ダイニングの床で溶けかかっていた彼女をスポイトでビーカーに移して冷蔵庫に放り込む。 小一時間もすれば冷蔵庫の中でなにやらドンドンと音がするので、扉を開けてやる。 体長三十センチほどのひんやりとした彼女に「暑いところにはいくなといったろ」と、…