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HEROMAN 1 (ガンガンコミックス)

HEROMAN 1 (ガンガンコミックス)

相変わらず、面白い。
本当、ベタな展開なんだけどな。それを飽きさせない工夫がしてある。
しかし、この手の「宇宙から侵略者が…」ってパターンに触れるたびにいつも思うのだが、膨大なエネルギーを消費してはるばるやってきて、そんでもって技術力の格差もずごーんとあるエイリアンがわざわざ「侵略」するほどの価値ってあるのかね? この地球。資源なら、他に、宇宙に、いくらでも適当な天体が無尽蔵にあるってぇのに……。
それはともかく、今回の敵は鉄球。玉ですよ、玉。
ヒロインの馬鹿アニキが浅知恵でごちゃごちゃ動いているけど、基本的には「黒くてデカくて硬いのが、ごろごろーっと転がってくるのを、いかにして防ぐか」、という話。
こんな設定の「敵」キャラは、前代未聞だろう。この発想だけでもこの作品を支持するね、わたしは。
ヒーローマンでもまともに破壊できない玉に落とし穴を仕掛けてそこに落としたり、と、主人公側も必死に知恵をしぼる。
でも、玉も、いきなり刺をだして落とし穴から脱出したり、と、一筋縄ではいかない。
結局、ああだこうだやった末に、ヒーローマンに新しい能力、「巨大化」が発現して破壊に成功するんだけど……同じような大鉄球がごろごろーっといくつも転がりだして次号に続く。
エイリアンにまともに対抗できるのは、事実上ヒーローマンただ一体だけ、というこの状況で、これ、どう解決するんかな?
やっぱりこれ、いろいろ、楽しみな作品だ。