2010-02-14 #259 超短編 場末のカフェに入るとテーブルの上に妖精が座っていた。 「バレンタインの精です」うるさいのでポケットに入っていたチロルを放ってやる。 「期間限定ですから」妖精は包装を解いて自分の頭ほどもあるチョコにかじりつく。 「お前さんは呑気でいいねえ」 呟いて、熱いコーヒーを啜る。