芥川賞作家に1円請求 「小説原作脚本の出版拒否は不当」と提訴

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090714/trl0907141918007-n1.htm

 原告側は「原作の2次使用にあたり、社会慣行や商慣習に反するような拒否はしない」とする契約を絲山さんとの間で結んだと主張。同作品が劇場公開後、許可を得てDVD化されていることなどから、「理由をあげずにシナリオ集への掲載だけが拒否されるのはおかしい」としている。
 また、慰謝料などを計400万円と算定したが、「金銭の問題ではない」として、請求額を1円ずつにとどめた。

これは、権利問題というよりは、脚本家のプライドの問題なんだろうな。おそらく、出版拒否を通告されたとき、自分の仕事を否定されたような気分になったんじゃないか?
脚本、なんてあくまで縁の下の仕事で、「年鑑代表シナリオ集」なんて代物は、よほどのマニアか業界の人くらいしか目にしないくらいのものなんだけど。
まあ、映画化を許可して脚本の出版だけを差し押さえようとする原作者の認識が、ちょっと甘かったんじゃないかな?