ナチュン3、4

ナチュン(3) (アフタヌーンKC)

ナチュン(3) (アフタヌーンKC)

ナチュン(4) (アフタヌーンKC)

ナチュン(4) (アフタヌーンKC)

おお。予測通り、どんどんSFになっていっている。
2までイントロダクションいうか沖縄観光マンガ的な側面が強いような気がしていたが、3巻からは本格的にそれまで引いてきた伏線をうまいこと回収にかかって「本題」につんこんで幾感触がある。
3巻の、主人公が海底で捕らえられて、そのまま奴隷状態になって何ヶ月も過ごすシーケンスが最高。そこの下りぶちっとそれまでの「日常性」とぶちきれる感触がある。
で、それ以降のゲンさんとか野生に帰ったりする本名みことちゃんとか、何故か主人公を重視しているゼルダとかの動きもしっかりと描いてきて、この先、この話しがどんな方向に進んでいくのかまるで予想がつかないのが、非常に楽しい。
主人公の青年を含め、それぞれのキャラクターが私利私欲に従って、時折衝突しながらも好き勝手に動いている感覚も、またよし。
そして、wikipediaの記述内容の貧弱さに泣いた。