空ろの箱と零のマリア

空ろの箱と零のマリア (電撃文庫)

空ろの箱と零のマリア (電撃文庫)

あー。設定が、ひたすらわかりにくい。
どうやらループ物の一変種であるらしいことはわかるんだけど、作中で、主人公が「そういう状態だ」と自覚するまでが長く感じる。
説明しにくい、複雑なシチュエーションである、っていうのはわかるんだけどさ。
ようやく状況説明が終わって、中盤から終盤にかけての展開はそれなりに盛り上がるところもあるのだが、個々のキャラクターの感情的な推移はともかく、この異様な状況を支配している「ルール」がどうにも把握できなくて、ちょっと半端な印象も持った。
ってか、このルール、例外が多過ぎるよう……いや、どこまでが例外でどこからが例外でないのか、許容範囲がかなり曖昧な気もする。
「実は、中に別人が入ってました」って、わかるかそんなもん。