鉄人奪還作戦 2

うーん。
1巻からかなり間が空いちゃっているんで、細かいところはほとんど忘れちゃっているなぁ……。まあ、さとうふみや先生が金田一とかのお金になる仕事の合間に趣味でやっているようなもんだから、スローペースは仕方がないのか。
しかしこれ、鉄人というより横山印の忍者団体戦のノリが半分以上混入しているのだった。伊賀野さんのチーム、がんばりすぎ。こっちの正太郎君は高校生くらいなのにハイソックスに半ズボン、という由緒正しき正太郎ルックだし、さとうふみや先生の線の少ない絵は、絵を徹底的に記号化した横山光輝の作風にも通じる。まあ、原作をよくかみ砕いた上での制作にあたっているのは、一巻の時点でわかっていたことだし、この巻もそれなりに楽しめた。
ただ……なんというか、やはり「現代」の作品としては、のんびりとし過ぎて刺激が少なく、ちょっと物足りない印象も拭えないのであった。