すぐに稼げる文章術

とにかく、この恥ずかしいタイトルは、読む前に一時的に忘れて欲しい。「あとがき」によると、どうも編集者がこれで押し通した結果のようだから。
タイトルはともかく、内容的には非常にバランスがとれていて、充実していると思う。
自分で文章書く、ということを意識的に行っている人は、この本に書かれている内容くらいは、弁えていた方がいいかな……と、納得が出来る。
「稼げる」とタイトルに入っているくらいだから、やはりお金とかの問題もきちんとかかれているわけだけど、やはり「すぐ稼げる」というほど、甘い内容ではない。
むしろ、「文章を売ろうとしたら、最低、これくらいのことを考え、また、実際に行動しなくちゃ、先行きが危ないよ」……という、恫喝を含んでいる。
読んでいて、「随分、正直に語る人だな」と思った。

すぐに稼げる文章術
日垣 隆著
幻冬舎 (2006.11)
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