パプリカ

すっげぇ、高密度な九十分だった。
作画も緻密だったけど演出や音楽も非常に計算され尽くした作品で、原作と違う所は多々あるのだが、パプリカの患者の人数が減ったり、粉川の治療内容が変わったり、といった改変は、ヴィジュアルで表現する場合、そっちの方が断然分かりやすいからで、十分な必然性と説得力がある。
やはりこれはま、ぎれもなく「パプリカ」の映像化作品なのである。改変部分は改変するだけの理由があり、主としてテキストによる表現方法である小説から動画にコンバートされた際、「なるべくして、そう変えられた」という説得力を持つ。
あと、パプリカの皮をはいだら千葉敦子が出てきた、というシーンは、めっさエロかった。