「おれの中の殺し屋」新訳

おれの中の殺し屋
三川 基好 / Thompson Jim
扶桑社 (2005.5)
通常2〜3日以内に発送します。
ずーっと昔、「内なる殺人者」という題で翻訳された作品の新訳版、を書店で発見。「あ。でてたのか」という感じ。わたしは旧訳のとき読んでいて、っつうか、それがトンプスン初体験だったわけで、そういうこともあって、いや、懐かしいなあ。
あー。あれだ。
アメリカの田舎町で、保安官(外面はいいけど、実態はろくでなし)が成り行きと自分の衝動に従って殺人を犯し続ける話しなんだけど、最初のウチはうまくごまかせていたのが、段々と歯車が狂いだして、
→それでも機転で持ち直していく、
→それでもさらにぼろが出そうになる、
の繰り返しで、この辺のサスペンスや緩急の付け方が、饒舌な一人称とあいまって非常にうまいのよねぇ。
未読の方は、是非。とことんインモラルな話しなんだけど。