バジリスク(全五巻)


バジリスク~甲賀忍法帖~(1) (ヤンマガKCスペシャル)
バジリスク~甲賀忍法帖~(2) (ヤンマガKCスペシャル)
バジリスク~甲賀忍法帖~(3) (ヤンマガKCスペシャル)
バジリスク~甲賀忍法帖~(4) (ヤンマガKCスペシャル)
バジリスク~甲賀忍法帖~(5) <完> (ヤンマガKCスペシャル)

単行本五巻がでてめでたく完結したのでこの機会に昨夜一気買い。それを、午前中のだらだらした時間で一気読み。
うひゃひゃ。これがもう、予想以上に面白い。原作は十年以上も前に読んでいるし、このマンガ版も雑誌掲載時にぱらぱらと目を通してはいたのだが、まとめて読むとこれほど面白いとは思わなかった。
風太郎作品が後世に残した影響というのは、、もちろん甚大なわけだけど、オマージュとかリスぺクトではなしに、原作の持ち味を損なわず、これだけ真っ正面から書ききった例としては、やはり空前なんじゃなかろうか、この作品。
あと、「影響」意外に、風太郎作品は忍法帳シリーズの短編とかが「マンガ原作」として使用されることが多くて、でもそんなに人々の記憶に残っていないのは、作品が掲載されるのが「成人誌」というマンガのマーケットの中では比較的マイナーな場所でぽつぽつと散発的に発表され、単行本にすらまとまっていない作品が多いから。
この作品も、掲載紙は青年誌だし、流血はもちろんのことえろーんな描写もけっこうあったりして、でもだけど、この作品の本当の面白さっていうのはそんな場所にはないよね、っていうくらい、「本筋」の忍法合戦が面白い。
評判記行き。