2009-12-06 #196 超短編 「その欠落を売ってください」と声をかけられまで、わたしは自分が欠落を抱えていることに気づけなかった。そうかだからわたしは人並みにさえなれないのか。快く欠落を売ったのだが、以降の人生も代わりばえしないものだった。