2009-10-20 #178 超短編 通学の時、いつも同じ車両に乗る同年代の少女がいる。制服から学校もわかっているのだが、声をかける契機がない。 そんな少女が、今朝、目線を伏せ、消え入りそうな声をかけてきた。 「あの、前が開いてるんですが……」