#112

早朝の地震で、寝ているわたしの上に大量の本が降ってきた。痛みはもう麻痺していたが、出血や骨折もしているらしく、意識が朦朧としはじめている。救援がこれ以上、遅れれば、わたしは助からないだろう。一つだけ残念なのは、目前に開いた本のページをめくって、続きを読めないことだ。