世界はヒロシマを覚えているか(1)「ヒロシマ原爆も捏造だった?」

http://d.hatena.ne.jp/ytoz/20090320

大戦直後、ブラジルの日系人の多くが、日本はアメリカに勝ったと信じていたことがありました。ヨーロッパでは、アウシュビッツはなかったと主張する人々もいます。
都合のいい話を集め、一部の事実と歴史的背景を無視すれば、ヒロシマをなかったことにすることだって可能です。近い将来、ヒロシマを自分の目で見た人たちはいなくなるのです。
大江健三郎金芝河との対談で、「世界はヒロシマを覚えているか」と問い掛けました。すると金芝河は即座に、「では日本は南京を覚えているか」と反問し、大江はそれにまともに答えることができませんでした。
私は冗談を言っているのではありません。
南京が幻になったとき、ヒロシマも幻になるでしょう。そして第二の南京、第二のヒロシマが生み出されることでしょう。いや、すでに朝鮮で、ベトナムで、イラクで、ユーゴスラビアで、第二、第三の南京、ヒロシマが、続々と生まれています。次はどこでしょうか。どうしたら止められるのでしょうか。

ぶっちゃけ、ごく一部の人たち以外に、おじいちゃんおばあちゃん世代の歴史的事実の正否なんて「どうでもいい」のだろうと思う。
たいていの人は、自分の「今の」生活とは直接関わりのない事柄について、深い考察をしたり子細を調べたりする余裕や関心はないし、もっと差し迫った個々人の問題の方が「重い」のは、生活人としてみれば実に正常なあ在り方だし。
額に青筋浮かべる勢いで真面目にトンデモな情報を喧伝するよりも、単に無関心とか、あるいは意識的にトンデモな方向に持っていった架空戦記とかを愉しむスタンスの方が平和なんじゃないかな?