グリモワールの契約者

グリモワールの契約者―終焉の騎士アルヴァレス (電撃文庫)

グリモワールの契約者―終焉の騎士アルヴァレス (電撃文庫)

一行で要約すると、ひょんなことからロリ少女を助けて、それをきっかけに召還師としてスカウトされた少年のお話し。
まあ、それ以外に、例によって登場キャラ性別不均衡のハーレム状態だったり一見勝ち気なヒロインがトラウマ持ちだったりするのだが、そういった要素も今ではなんか定番すぎて一種のお約束になってしまっているような気がするな、ラノベの中では。
この世界では魔法の本を使って巨大騎士とか巨大ロボットとか巨大獣人とかを召還するわけだが、そうしたギミックの由来説明に本編の四分の一くらい文章を割いている感じ。あとは、各キャラクター紹介とあちこちに散らばった魔法本の収集作業、図らずもヒロインと同居することになってしまった主人公の学園生活など、ヒロインの過去の因縁話し……などが平行して語られていく。
このうち最後の「過去の因縁話し」が、メインのプロットか。
ただしこれは、かなりはやい段階で真犯人が予想ついちゃうんだよな……。
伏線の張り方があかるさまに過ぎて。
まあ、紹介した巨大魔法クリーチャー同士の戦いとか若いもの同士のきゃっきゃうふふを素直に楽しめばいいのか、この手のは。
しかし、登場する主要女性キャラがだいたい強気でツンデレ属性というのは、作者の趣味なんだろうか?