夜は短し歩けよ乙女 ２

夜は短し歩けよ乙女 (2) (角川コミックス・エース 162-3)

二冊目。
なんか、完全に先輩さんではなく、乙女さんが主役になっている。
いや、それは別にいいのだが、一巻目とはうってかわって、お酒まみれエピソードがないのは残念。
とはいえ、やっていることはあんま、変わらないのだが……。
たまにゲストキャラが出てくるとはいえ、だいたい、脇役も固定した上で、えんえんと続く馬鹿騒ぎ……って、この雰囲気、どっかで覚えがあるな……って思い返したら、あれだ、懐かしの「うる星やつら」の世界に、非常に近いのだな。
延々と続く、日常と非日常とが混濁した祝祭的な空間、という意味で。
このマンガがどこまで原作に準拠しているのかは、原作未読のわたしには判断できない。けど、想像するに、大まかなシュチュエーションとキャラを借りてきて、それ以外の部分は、あまりきれいに原作をなぞってはいないのではないか？
原作者のセンスだと、どうみても「先輩」の視点でしか、物語を紡ぎようがないように思われる。
こっちのマンガ版は、あくまで「乙女」さんの目から見た世界が、描写の中心になっている。
この違いは、かなり大きい。