リフォーム番組に同性愛カップルと養子を登場させて罰金110万円

http://www.excite.co.jp/News/odd/00081209094343.html

[シンガポール 24日 AP] シンガポールのテレビ局『チャンネル5』が、ゲイのカップルと養子の赤ん坊を取りあげた番組を放映したが、「ゲイのライフスタイルを助長する」として日本円に換算して約110万円の罰金を科せられた。メディア開発局がウェブサイトで発表した。

問題とされたのは、家と装飾品に関する連続番組『Find and Design』の1エピソードで、娯楽室を養子にした赤ちゃんのための部屋に改装するゲイのカップルを特集したもの。

当局は、番組にはゲイのカップルと赤ん坊が出てくるシーンがあり、司会者が「ゲイのライフスタイルと慣例に従わない家族構成を正常化する」かたちで、彼らを祝福し認めていると指摘。公共電波を使うテレビ番組の規則に違反しているとした。

シンガポールの法律では、同性愛は「吐き気を催す淫らな行為」と見なされ、最高禁固2年の刑が科せられる。

しかし、実際に同性愛が摘発されることは滅多にない。当局は、同性愛をライフスタイルの選択の一つとして主張するべきではないとして、ゲイのフェスティバルやゲイ映画の検閲を行っている。

なるほど。
実際の社会生活では、同性愛に過激な偏見もない代わりに、社会的にコンセンサスとして「市民権を根付かせない」……というのが、シンガポールの当局の公的な判断なわけか。
たしかに、あんまり多くなりすぎると従来の血縁に頼る家族制度を崩壊させる要因にもなり得るので、妥当といえば妥当な方針だけど……。
多民族が混在していて宗教的なバックボーンが曖昧な土地柄だからなな、ヒステリックではない分、現実的な対応だ。