番外編「夏休みの出来事」

なぜ素直にこれを「第一期最終回」とするのではなく、「番外編」扱いするのかよくわからないけど、確かになくても通用する話しではある。本編が終わった後に、「第二期制作中」の告知が流れて、やっぱりだった。構成的に見ても商売的に見ても、こんな半端なところでおしまいにする理由なんかないもんな。
内容的には、ようやくくっついた主人公カップルと春原妹の来訪話しを絡めて……という形だけど、あいかわらず、巧く原作のエピソードを消化しているなぁ……という印象。
シリーズを通してみると、同じKey+京アニ体勢の「AIR」や「CANNON」と比較すると、あまりにもぎっちりと計算して構築された前二作より、今作の方がシナリオ的に隙が多いように感じた。たぶん、わざと。
より「日常的」な題材を扱っている、ということもあったし、テーマ的展開的に、前作までと部分的に類似するところも多いので、「遊び」の部分を多くして、差別化を図ったのではないか? 例えば、後半部における風子の唐突な登場、とか、設定上許されるから、というよりは、やはり「CANNON」の真琴エピソードと差をつけるために故意にやっているのではないか、と、穿った見方もしてしまう。

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