モバイル電源自給自足。

膝発電は意外と効率的
http://tftf-sawaki.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_e4d7.html

人の膝に取り付けて、歩行中に発電しようという装置の話。ポータブルGPSや携帯電話、あるいは体内に埋め込んだ電気機器などの電源に使おうということらしい。人の歩行エネルギーを有効に使って発電しようというのはいいが、結局人間がそれ以上に体力を使いそうな気がするがどうなのだろう? 今回の装置は、ハイブリッドカーが減速時にエネルギーを回収しているのと同様に、人間が歩行時に足を前後に振る際の、足の動きを減速しようとする際のエネルギーを有効に回収しようという試みであり、通常は無駄に失われている分とのこと。

基本的に、「動く物」に発電機を取り付けさえすれば、微笑であれ発電は出来るわけだから……あとは、発電装置をどれだけ小型化、効率化できるか? という問題になってくる。
アシモフの「銀河帝国」の首都で、首都の内部エネルギーを、すべて住居者の活動から取り出している……というアイデアを思い出す。(エネルギー保存の法則を考えれば、損耗分も必ずあるわけで、無茶だよなぁ……とも思ったけど、あの設定は)
消費電力10分の1のプロセッサー:「体温で動く機器」も可能に?
http://wiredvision.jp/news/200802/2008020622.html

新しく開発された消費電力の非常に小さいプロセッサーを使えば、人間の体温と身体の動きだけでセンサーや通信機器などを稼働させることも可能になるかもしれない。

このプロセッサーで使用する電圧は、従来のチップ技術に比べ70%低い。これにより今後5年以内に、電子技術のエネルギー効率が1桁向上する可能性があると、この新しい技術を開発したマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者たちは説明している。

軍事用途がすぐ頭にくるのがいかにも向こうさんらしいが、普段持ち歩く細かい機器のエネルギーくらい、使用者から鳥だそう……という発想は良し。充電する手間が省けるし、バッテリー残量を気にしなくていいのも、いい。
実際には、「機器の低出力化」と「パーソナルな発電システム」とのコンボで開発が進んでいくんだろうな。