空想少女綺譚

空想少女綺譚 (ミッシィコミックス)

海野蛍の成人向け作品集。
「夏のロボット」、「片目で覗いた世界のカタチ」、「ヒトヅママルインチュウトラブ」、「ペットロボットは思春期少女の夢を見るか？」、「青い鳥をさがして」、「五月の赤とんぼ」、「終の住処」、「たったひとりの参観日」、「われはロボット」、の九作を収録。
「めもり星人」とは違って、どちらかというと、こっちのがホームグラウンドなわけで、手慣れているといえば手慣れている。とにかくこの手のジャンルは、ヤルことさえヤっていれば、後の自由度は比較的高いという側面もあって、この本の中でも、得意のロボット・テーマとか認識論、メタフィクション、ちょっとサイコ……など、かなりバラエティに富んだ内容となっている。
枚数とか締め切りとかの制約があるなかで、これだけのクオリティを維持しているのは、それなりに凄いとは思うけど……この人、本当に微乳、幼児体型、ショートカットが好きなのな。そっちの趣味がわたしとはちょっと重ならないので、あんまエロいとは思えなかったのが、いいんだか悪いんだか。
ま、そういう用途を目的に買ったわけではないから、どうでもいいといえばいいんだけどさ。