作家使い捨て時代?

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 友人曰く
「3年で消えてく漫画家山のようにいますよねー。
 最近の小説家は4冊で消えますからね」

「4冊ってどういうことですか?」
 と私が聞くと
「一年くらい書くといなくなるんですよ。編集部からホサれるとかじゃなくて、自分の中で書ける物がなくなっちゃうんです。ネタ切れってやつですね。で姿を消すと。」

「それって大変じゃないですか。日本は学校卒業前後の限られた時期を逃すとがくんと就職困難(正社員としての採用が困難)な異常な社会だから」

「ええ、ですから人生の重要な時期を作家暮らしで費やして、その後はフリーターです。
 書けなくなっても本人は気持ちだけは作家ですからね。そのまま夢を追ってなかなかまっとうな仕事にはつかない。
 困るのは編集サイドも、新人が一年前後で消えるんで使い捨て感覚になってきちゃって」

「作家育てるという感覚が薄れてると?」

「そうですねー」

いや、たかだか三作や四作書いたくらいで息切れになるような方だと、いつの時代でも「現役作家」としては長生きできないのではないだろうか?
今の出版社は昔ほど余力もないから、長い目で作家の成長を見守れるほど余裕がある編集部って、ほとんど皆無に近いんじゃないだろうか?
その「余裕のなさ」を「薄情」とか「使い捨て感覚」といい切ってしまうのは語弊があるような……。