夕凪の街 桜の国
ようやく見に行けた。
やっぱ、題材が題材なんで、お年寄りのお客さんが多かったね。
原作は、思いテーマにかかわらず、読んでいるときはふわっとした感じで、それでいて読み終えてしばらくするとぐわーっとくる感じだったけど、映画の方は、何度も読み返せるマンガとは媒体が違うせいか、かなり親切……というか、過剰にわかりやすい脚本になっていた。原作だと「夕凪の街」のパートと「桜の国」のパートの関連が、映画ほどにはくどく説明されていないし。肝心の主題がぼやけていないので、この変更はアリだとは思うけど、もう少し観客に委ねる作り方であっても良かったな……とは、思ったな。
特に弟の縁談とかは、いくら何でもやりすぎだろ、と。いや、いまだにああいう問題、現実にあるんだろうけど。
この手の映画化にアリガチなことで、やはり原作のが作品として数段上だとは思うけど、映画の方もそれなりに頑張っていたなあ……という印象。
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2004/10/12
- メディア: コミック
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