戦う司書と虚言者の宴

戦う司書と虚言者の宴 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と虚言者の宴 (スーパーダッシュ文庫)

今回も、いい仕事してますなぁ。
このシリーズ、設定やプロットが緻密に考えられている上、毎回何らかの趣向を凝らしているので、飽きが来ない。
今回は、各キャラクターの腹の探り合いと騙し合いですよ。人数が多い上、時間軸も適当に前後しているので、ぼーっとしていると内容を把握できないかも知れないが、頭を働かせて先の展開を予想しながら読んでいくと、これがなかなかに刺激的。今回は渋い脇役のマットアラストさんがいい味だしていた。
司書側も次世代の人材が徐々に育ってきているし、この世界も結構いい感じで時間が前に進んでいる。
そうか。教団も、ミンスさんが頭になるとこうなるのか……。そうだよな。真人を生み出すのが目的なら、アプローチの仕方も複数、あってもいいわけで……。まあ、確かに、ミンスさんの正確だと、こういうアプローチになるだろう。