幻冬舎新書盗作騒動続報。

漫棚通信ブログ版
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_604f.html
長いから、ごく一部分だけ引用。

 いちばんもめたのが、この項目。

(7)漫棚通信は、交渉の経過と内容を公開しない。

 つまりは、わたしが今ここに書いてるような文章を書くな、ということですね。

 交渉を開始したときから、交渉経過と内容の非公開なんて条件は聞いてません。ところが、最終段階になってアチラから、非公開に同意する合意書に署名しろとせまってきました。きっと、盗用事件の交渉はいつも非公開、なんて慣習が、唐沢氏と幻冬舎にはあるのでしょう。
(中略)
 と思っていたのが、7月13日ごろのこと。

 ところが、その後ずっと連絡がなく、7月24日になって送られてきた幻冬舎担当者Y氏からのメールに腰が抜けました。

(1)やっぱ交渉経過は非公開にするように。
(2)それに同意できなければ、交渉は打ち切って、「当初弊社がご提案させていただいた」解決案だけを勝手に実行しちゃうからね。
(3)慰謝料は払ってもいいよ。
(4)ネット上の謝罪文の掲載期間は、こっちで決めさせてもらうからね。

 六か月という合意はどうしたっ。なぜ慰謝料の話なんか蒸し返す。交渉で同意できたもろもろをひっくり返しちゃって、これまでの時間と労力はいったい何だったんだよ。

 唐沢俊一氏と幻冬舎の意図は、

これまで合意できていた部分をひっくり返す。
→わたしが同意できないことを再度提案。
→交渉打ち切り。
→自分たちに有利な部分だけを履行。

というものであることはわかってるのですが、それに加えてわたしがキレたのが、このあとに書かれた部分でした。以下、わたしが幻冬舎Y氏に送った最後のメールの一部です。

ひでぇなぁ……の一言だね。
何が何でも「表沙汰」にはしたくないらしい。今の時点でも、一部ブログではかなり話題になっていると思うけど……あんまり、悪いイメージがつきまとうと、
http://xn--owt429bnip.net/2007/07/ufo.php
でかかれているような商売に差し障りがあるということでしょうか?
事件に関する個人的な心証としては、
泥棒が被害者を「俺が盗んだことをバラしたら訴えるぞ」と脅す
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20070728

物書きが食っていくのはたしかに大変だけど、そこまでして本を出したいかねえ。

唐沢は何かを創造したり、自分の思想があるわけではなく、

レアなネタを集めることだけがセールスポイントだ。

それは別に悪くはない。

でも、他人がせっかく集めたネタを、他人の切り口と文章で紹介するなら、もう何もないじゃないか。

とにかく金が欲しいだけだと思われてもしかたがないよなあ。

にまったく同感。
「話芸」と「話題の広さ」が売りのライターが、どちらもどっかから持ってきてそれで商売して、ばれたら開き直る、ってえのは、ちょっとひどすぎる。倫理的とか商道徳的にもあれだが、それ以前に、実際に金払ってこうした著作を購入する読者を舐めすぎ。プロ意識が欠如していると思う。