残り90%のためのデザイン

http://www.yasuhisa.com/could/entries/001144.php

デザインすることによりハイエンドなイメージを作っているケースもありますが、最近では安くて社会貢献にも繋がるプロダクトデザインも注目を集めています。見た目の美しさや限定製品を作っても先進国の方しか使うことのできない高級品。そういった一部の方に向けたデザインではなく世界人口の残り90%に向けられたデザインとは一体どんなものなのでしょうか。ニューヨークの Smithsonian Institute が運営する Cooper-Hewitt, National Design Museum というデザインに特化した博物館で現在興味深い展示会が開催されています。
(中略)

  • Lifestraw

http://www.peoplesdesignaward.org/design_for_the_other_90/Design/lifestraw
プラスチックで出来たストロー。これを使えば水たまりの水も安心して飲むことが出来るそうです。

  • Katrina Furniture Project

http://www.peoplesdesignaward.org/design_for_the_other_90/Design/katrina-furniture-project
ハリケーンの被害をデザインから助けようというプロジェクト。リサイクル素材だけで作られた家具を提案。また、自分たちで家具を作るためのワークショップなども開催したとか。

  • Q-Drum

http://www.peoplesdesignaward.org/design_for_the_other_90/Design/q-drum
水を運ぶためのコンテナ。大量の水を無理なく引っ張って運ぶことを可能にしています。

  • StarSight

http://www.peoplesdesignaward.org/design_for_the_other_90/Design/starsight
道路にある蛍光灯ですが、すべて太陽電池で動いているだけでなくワイヤレスアクセスポイントにもなっているんだとか。有線を引けない場所に有効でしょうし、災害が起こったときに StarSight は重要な避難区になるのかも。

  • Sierra Portable Light Project

http://www.peoplesdesignaward.org/design_for_the_other_90/Design/sierra-portable-light-mat-and-workshop-lantern
テキスタイルに太陽電池を組み合わせたプロダクト。鞄やサンダルに薄型で水にも強い太陽電池を貼付けることでいつでも充電をすることが出来ます。パーソナル発電の提案。

デザインはデザインでも、「コンセプト・デザイン」に近いのか。
実用品、あるいは、商品としてはどうなのかは知らないけど、こういうのはどんどんやるべし。