アヒルと鴨のコインロッカー

ミステリとしては全然弱いと思う。現在と二年前の「河崎」の関係とか、あかるさまに真相わからせようとしているし。
でも、小説としては上等なんだよな。現代、というか、「今、ここにある現実」を、いい面も悪い面も、正面から書こうとしている。大上段に振りかぶったリ力んだりはせず、多少の誇張と洒脱さで修飾して。
読めば分かるけど、主要登場人物の死亡率、多いんだよね。話しが終わってみると。でも、読後感は、暗くも陰惨なものでもなく、むしろ爽やかだったりする。
この、内容と印象の乖離は、いったいどういうことだろう?
いや、うまいことは、確かなんだけどさ。


神様を閉じ込めに行かないか? 「君は、彼らの物語に飛び入り参加している」 「ソウデスネ」
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