食料無しで17日間、イスラエルから英国に「密航」してきた猫

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[ロンドン 24日 ロイター] イスラエル北部から英国まで、その距離約2300マイルを17日間かかって船に乗ってやって来た猫の「ジギー」が話題となっている。ジギーはイスラエル北部の都市でコンテナの中に紛れ込んでしまったとみられている。

「飲まず食わず」で17日間、九死に一生を得て英国にやって来たのは雄の白い猫。名前はデビッド・ボウイが1970年代に考案したキャラクター「ジギー・スターダスト」にちなんで名付けられたという。というのも、この猫はデビッド・ボウイと同じように右と左の目の色が違うからだ。「ジギー」は船に積載されていた40フィートのコンテナ内で発見されたという。

長い船旅が始まったのは10月31日のことだった。アフラでプラスチック製品の梱包作業が行われていたが、ジギーはその荷物の中に紛れ込んでしまったとみられている。その後、イスラエル北部のハイファ市から船に乗って旅に出ることとなった。

そして今週金曜日、お腹を空かせ、衰弱したジギーが英国ランカシャー州ホイットワースの倉庫内で発見された。

地元動物保護当局関係者は「作業員がコンテナを開け荷物を運び出していたところ、猫が飛び出てきて驚愕することになったのです。猫は命が九つあるためなかなか死なないと言われていますが、そのいくつかの命を消費したことでしょう」と話している。

衰弱していたにもかかわらず、ジギーは捕獲されるまで5時間も逃げ回ったという。

RSPCA(王立動物虐待防止協会)のジェームズ・ラトクリフ氏は「殺されると思ったのでしょう。長い旅を終え、着いた所は見知らぬ土地だった。命がけで逃げ回ったのです」とコメント。

ジギーは首輪をしておらず、マイクロチップも発見されなかった。このため、誰かの飼い猫であったかについては不明となっている。しかしあまりにも人なつこいため、RSPCAは飼い猫だった可能性が高いとみている。ジギーは今後6カ月の間、狂犬病の検査などで英国の検疫所で暮らすことになる。

よく持ちこたえたな、ジギー。写真で見ると、わりと美形です。
でも17日間って……意外に、耐えられるもんなんだなぁ……。