雪に願うこと

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はい。試写会みてきたばかりのほやほやですよ。
ええ。一言で感想言うと「地味な邦画」で終わっちゃうんだけど(笑)。
まず、この映画の題材というのが、

もとは農耕馬だったという輓馬(ばんば)たちが数百キロ以上もあるソリを曳きながら障害を越える、北海道の開拓精神が生んだレース“ばんえい競馬”。

以上、映画公式サイトの解説から引用。
北海道のほうじゃあそれなりに知られているのかもしれませんが、生まれも育ちも東京でほかの土地をほとんど知らないわたしは、この映画で初めて、「こういう競馬があるんだな」と知りました。
あ。テレビのニュース映像かなんかで、それらしいのを何度かみたことは、あったかな?
で、主な舞台となるのが、その「ばんえい競馬」の、さらに厩舎、なのね。
マイナーな競馬競技の、さらに裏方。
一応騎手(吹石一恵)もっでてくるけど、メインとなるのは元騎手の調教師のお頭(佐藤浩市)と、その弟で、東京で経営していた会社潰して、家族も社員も捨てて帰ってきた弟(伊勢谷友介)の兄弟、それに厩舎で働く人たちが主な登場人物。
はい。はっきり言って、舞台は3K職場です。
キャストはそれなりに集客力のあるところを揃えていますが、そうでなければ、興行的にきついんじゃないか? と、いらんこと心配したくなるくらいに、地味です。
主役は、伊勢谷友介が演じる負け組確定の弟、かな?
ごくごく簡単にストーリーをかいつまんでいうと、この弟が、お金もなくて、いろいろあって厩舎にいついちゃって、「レースに勝てなくてもうすぐ食肉になることがほぼ確定している」馬を、世話しているうちに、馬の調子が良くなって来ちゃって、「もう一度レースに出してみるか」ということになる、というお話しです。
(あー。公開前の作品だから、どこまで書いていいのか迷うなー)
いってしまえば、よくある「敗者復活戦」の映画なんだけど、「ぐわーっ!」わざとらしく盛り上げるということもなく、淡々と始まり淡々と終わるところが、いいですね。