ヌードでの来館者は無料、猛暑続くウィーンの美術館

http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200507300016.html

オーストリア・ウィーン(AP) 35度前後の真夏日が続くオーストリアの首都ウィーンで29日、「接吻」などで知られる同国を代表する画家グスタフ・クリムトらの作品を展示するレオポルド美術館が、「裸」もしくは「水着」の来館者は無料にするというイベントを催した。
(中略)
ドイツのシュツットガルトから来たというベッティーナ・フートさん(52)は、「毎週浴場で裸になっているので、裸でいることには慣れている」とコメント。ウィーン在住のマリオ・フォアヘメスさん(20)も、「誰もが裸で生まれてきた。どうして裸で歩き回ってはいけないというのか」と主張。
一方、フィンランドからの旅行者エリーナ・ランタさんは「おかしいと思う。なぜ美術館でこういうことが可能なのか」「いろいろな美術館に行ったけれど、こんなのは初めて」と、とまどっていた。

アートには「日常的な倫理観や既成概念に揺さぶりをかける」という挑発的な側面もあるはずで(こういうアート観も、もう古い?)、そういう意味では来場者に様々な反応を引き起こした美術館側の思惑は、さほど的はずれでもないかと。