恐怖のメロディ

恐怖のメロディ [DVD]
C・イーストウイッドの初監督作品。初監督でこういう題材を選ぶところに、既に後年の作風の鱗片が見える? このころ、もちろん、「ストーカー」なんて言葉、今の意味では使われていなかったし、「リアルなサイコスリラー」というのも、ジャンルとして確立していなかったはず。その後、同じような題材を扱った作品がいろいろでてきて、期せずしてこれが、「はしり」のうちの一つになっちゃうわけだけど、人間の愛情、というものが根本的なところでしょっと方向性が間違いちゃうと、こういう歪み方をすることもありえる、とことを、この制作年の時点で真っ正面から見据え、エンタメとして昇華してしまうあたり、今更ながら、やはり凄いと思う。