再放送番組のネット配信――英BBC、試験運用

http://it.nikkei.co.jp/it/manage/foc.cfm?i=20050616t1000t1

 BBCは「番組需要や、公共的な価値の有無を調査するため」と慎重な姿勢を見せている。
 ただ、「BBCは米アップルコンピュータ音楽配信サービスのテレビ放送版に当たるサービスの業界標準の確立を狙っている」(英ガーディアン紙)との見方も出ている。
 配信に用いる技術は、パソコン同士で自由にファイル交換できる「ピア・ツー・ピア(P2P)」技術を応用し、BBCが独自開発した。BBCのラジオ放送ではすでに同様のサービスが実用化されている。
 P2P技術を用いているため番組ファイルは利用者同士で交換できるが、それぞれの利用者が番組を開くためのIDを取得しないとファイルを開けない。
 また、デジタル著作権管理のためのソフトウエアが組み込まれており、番組放送から7日以上たつとパソコンから自動的に消去されるほか、メールによるほかの利用者への番組ファイル送信はできない。

とのこと。
「p2p」+「一定の時間がたつとファイルが自動削除」っていう方式は、サーバやトラフィックへの負担を考えると合理的な方法だと思う。国内の映像ストリーミング・サービスを普段使用してみて、有料の所でも、接続する時間によっては結構「恒常的に快適ではない状態」になっているのを経験しているもんで、なおさら、そう思う。
こういうのは、技術的な問題というよりは、むしろ、制作者側やコンテンツ配布システムを維持している業者、課金システムを運用している業者など、関係者間の利害の調整とか、ビジネス・モデルの問題なのではなかろうか? 今の時点では、どうも、あまり「スタンダードなスタイル」、というものがないみたいだから。