2004-07-12 ■ 読書 「本と中国と日本人と(高島俊男)」 読了。なんというか、著者の高島先生のご専門が中国関係なだけに、はやりそっちの文献の紹介が多いのですけど、むしろこれは、日本の近現代史の中で「日本人が周辺諸国とどう付き合ってきたのか?」という軸で、関係書籍を紹介している本、として読んだ方が、すっきりとするのではないか? 既読の本も未読の本も、いっぱい紹介されていたけど、とりあえず、ここに紹介されている本のかなりの部分を、自分の目で読みたいと思ったことはたしか。 「読者の嗜好性」と「この本の指向性」がうまく合致すれば、好著。合致しない人にとっては……なんということもない本、なんだろうな。