アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

大前提、「アイデアは組み合わせである」。
無から有は生まれない。何にもないところから「エウレカ!」ってわけにはいかない。
そこで、
第一段階、資料を収拾。
第二段階、収拾した資料を咀嚼する。(加工しやすい形にする)
第三段階、資料のことをできるだけ忘れる。意識ではなく無意識に任せる。
第四段階、「常にそれを考えること」
第五段階、現実の条件にあわせ、合致しないアイデアをはじく。
細々とした説明や注釈は付随しているが、ようするにこれだけの内容だ。
シンプルといえばシンプルだが、最近のライフハック本よりもよっぽど本質をついているし、役に立つ。
原著は1940年に出版されたコピーライターに向けに出版された本。
何十年も前に出版された本は、現在にも「現役」として版を重ねている、ということの意味を考慮されたい。
情報を加工するための道具はその数十年で飛躍的に進歩したけど、本質的な「アイデアのつくり方」については、当時も今も、たいして変わってはいない。
これだけの内容の本が、そこいらの新書とたいして変わらない値段で売られている、とうことを考えると、これはかなりコストパフォーマンスがいい。
わたしが入手した版には竹内均氏による「解説」も、含蓄があって読み甲斐がある。