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さらい屋五葉 第一巻 [DVD]

しっとりとした感じだな。
キャラデは、まあ、タッチまでとはいかないけど、オノナツメの画風をアニメ向きによくアレンジしている。
この、要旨にいった先で邪険にされたあげく、奥様がご懐妊でおはらい箱になったセイノシン＝弥一、か。
で、士分にしがみつく浪人と、士分から追い出された弥一とが、対になる。
飄々としてうまく世をわたっていく、一見して自由な弥一と、不器用、小心でありながら武士であることにしがみつく浪人。
弥一は「形ばかりの」用心棒としてひょんなことから知り合った浪人を雇いいれ、浪人は窮状を救われた形になりながらも、かどわかし＝誘拐という弥一の生業を知って一時は弥一と距離をおこうとする。
で、いろいろあって弥一の周囲の人々から「かどわかしといっても、相手に非がある場合の事態の収拾の付け方」としてか「どわかし」という方法を選択している、と知らされて、改めて弥一の一味となる、という内容。
情報量としてはそれなりだけど、思わせぶりなセリフの応酬、間、とかで、なかなか引き付けてくれる。
でも、静かだけど内容が濃い分、ぼーっと流してみていると、内容を把握できなくなりそうでもある。
うむ。まあ、面白いんじゃないかな。地味だけど。