キリスト教によるホームレス支援@■多元的世界における寛容性についての研究■

http://www.hmn.bun.kyoto-u.ac.jp/tolerance/tolerance_abstract17-1.html

男性:ワシは今生活保護もろて暮らしてますけどな、アオカンしてるときは教会に随分世話になりました。そら、あん時は食べるもんもおまへんやろ。だからまぁ言うたら炊き出し目当てですわな。
筆者:今、伝道集会に行ってるのは炊き出しのためじゃないでしょ?なんで行ってはるの?
男性:牧師とね、握手するためですわな。伝道集会に行ったら、牧師が「おっさん、元気にしとったか?」って握手してくれるんやね。それが嬉しいてね。昔は随分世話になったしね、顔見せに行ってるんですわ。
筆者:信仰はもってはるの?
男性:いやぁそれが難しいんやな。ワシ、一応仏教やしなあ。
筆者:ずっと伝道集会に行ってたら信仰もつように言われるでしょ?
男性:そうなんや。いつも「信仰もたなアカンで」って言われるんですわ。この間は「信仰もたな握手せえへんで」って言われてね、困りましたわ。

雇用の現場から排除された人が、普段、お世話になっている炊き出しの人に、心情的に近づいていく……というのは、心情的にかなり理解できる。
でも……なんか、生々しい話しだな。
宗教系のボランティアの人たちが、布教目的だけでこういう炊き出しとかをやっているとは思わないけど。