あきそら １

あきそら 1 (チャンピオンREDコミックス)

流石はチャンピオンRED。普通の少年誌ではできなことをやってのける。痺れたり憧れたりしないけど。
どういう内容かというと、だいたい、「チャンピオンREDいちごの「あきそら」　姉が全裸で咥えてる」というエントリをみれば分かる程度のものなのだけど、単なるエロだけではなくて近親双姦というタブーも同時に突破しているあたりの開き直り加減がなんか、あっぱれというかあっけらかんというか、身も蓋もねーな、と……。
まー。例によってネット上の情報で「こういう内容のマンガがある」というのを知って、ネタマンガ好きとしては見過ごすわけにもいかずに慌てて買ったわけだけど、内容としては思ったよりも大人しい……というか、おそらく、これ描いている人、あんまりエロとか近親ネタには拘り持っていないんじゃないかな……とか、思った。描写の仕方がなんか、ねっちりしていないんだよな。この人、どうも成人向けの仕事もしているみたいだけど、そっち方面はあまり「好きでやっている」という感じではないのではないのかな？
絵を見ていると、「うけるネタを描くのが仕事ですから」とさらりとやっている感じがする。
まー、第一話からあまり葛藤とかせず（いや、一応そういう描写もあることは、あるか。一回やったら吹っ切れてあまり悩まなくなるから、「重さ」は全然ないんだけど……）主人公と姉さんがしっかりやっているし、主人公の双子の妹は百合系らしいし、主人公と双子妹の友人メガネ少女はどうやら主人公に気がありそうだし、いきなり露出狂の新キャラがでたり……で、まあ、とりとめがないっていうか、ストーリーのラインに統一感がないってぇか……何を描きたいんだ？　これ？　とは、読んでいて何度か思った。
絵はすっきりしていて今風だし、それなりに人気が出てもおかしくはないんだけど……これだけしっかりとした絵が描けるんなら、原作つけて、もっと普通のマンガに描かせてもいいんじゃないかな？