ホームレス4人に1人が退役軍人、イラク帰りも 支援団体

http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200711080025.html

ワシントン──米国内のホームレスのうち、約4人に1人が退役軍人で、この中には最近、イラクアフガニスタンから戻ったばかりの若い世代も多く含まれていることが、米ホームレス支援団体の調査で明らかになった。退役軍人には、心的外傷後ストレス障害(PTSD)や薬物中毒問題を抱えている人が多く、包括的な支援が必要だと訴えている。


米国におけるホームレス問題について調査、支援する団体「National Alliance to End Homelessness」は8日、米退役軍人省と国勢調査局の2005年資料を基に、ホームレスにおける退役軍人の割合などについて調査結果を公表、ホームレス74万4313人のうち、退役軍人が19万4254人を占めたと報告した。


また、長期間にわたって、もしくは繰り返しホームレス状態に陥る元兵士は、約4万4000─6万4000人に達すると述べている。
(中略)
退役軍人におけるPTSDなどの問題は深刻だ。


退役軍人省のホームレス支援プログラムで援助を受ける元兵士のうち、45%が精神的疾患の症状を見せており、75%以上が薬物に手を出している。さらに、この2つの問題を両方抱えているのは、35%に達している。

米国では歴史的に、戦争から復員してきた多くの兵士がホームレスになっている。第一次世界大戦終了後には、ホームレスになった数千人の兵士が、政府にボーナスを求めて決起している。ベトナム戦争後にも、不景気な世相のために、多くの復員兵が職に就けなかった。


退役軍人のホームレス問題解決を訴える同団体は、2006年のホームレス数は49万5400人に及ぶと推定。今後5年間にわたって、恒常的にホームレス状態の元兵士のために、年間5000戸の住居の設置を提案。「住む場所」の提供が、退役軍人支援の柱になると訴えている。

……社会復帰する可能性が少ないホームレスを恒常的に五十万人抱えている社会、というのは、ちょっと想像を絶するなぁ……。
そんな代償を払ってまで「世界の警察官」である必要がある、と考えているわけだ。
あの国の上層部は。