幻冬舎新書の「盗作疑惑」、二件。

こういうのも、新書ラッシュの弊害なんだろうか?
幻冬舎新書から、二件の「盗作疑惑」がでております。
・「トリビア」生みの親・唐沢俊一さんが“盗作”
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/55676/
・盗作だと主張するブログ: 「漫棚通信ブログ版」さん
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/

日垣隆のシャラップ!である
http://eiji.txt-nifty.com/higaki/2007/07/post_e5a6.html
すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

この疑惑二件、わたし個人の意見としては、限りなく「黒」だと思うけど、同時に、ネームバリューのある書き手に無理なスケジュールで原稿を書かせて、結果としてチェックが甘くなる……という事態を引き起こした編集部の側にも相応の原因があるのではないか?
上に上げたリンク先でも言及されていますが、「著者(とされている人)が使っていた下請けライターの原稿をチェックしそこねた」、さらに出版社の編集部側もチェックしそこねた、という可能性もあるわけだし。
そういった要因があるにせよ、唐沢氏も日垣氏も、いい仕事をちゃんとしているのに、ちょっと手を抜いてミソつけちゃったなぁ、という印象はある。
引用元を明記した「引用」ではなく、そういた元ネタを明示しない「盗用」はいかんよなー……。
これを機会に、目下のところ乱発気味の新書市場にいい変化が起こってくれるといいなぁ……とは、思う。最近、粗悪乱造本が多すぎる印象があるよ、新書。もっと中身の充実した本、増やしてください。