平田 俊子〔著〕
講談社 (2006.11)
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読んでいる最中、自分でも理由の分からない違和感を感じた。収録作ニ編を読み終えた後、「
方南町の空 かなり長めのあとがき」まで読んで、その違和感の原因にようやく思い当たる。
そうか。
この人……本業は、詩人なのか……。
道理で……。
巻末の
角田光代の「解説」が非常によくこなれた分かりやすい文章なので、ここでは同様の趣旨の文章を繰り返さない。
ただ、同じ小説でも「ストーリー寄り」の発想で書く場合と、「言葉寄り」の発想で書く場合とでは、構造も方法論も全く違ってくる、というのは実感できた。
