くもの巣の小道

くもの巣の小道
イタロ・カルヴィーノ著 / 米川 良夫訳
筑摩書房 (2006.12)
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これが、カルヴィーノのデビュー作か。
主題のせいか、それとも経験のせいか、後年の作品ほどの「軽さ」はない。実際、何度か「読みづらいな」と思ったし。
カルヴィーノ作品は、大半、とっても「読者にやさしい」作りで、それは主題をかみ砕いて読者にとって咀嚼しやすい形に整えた後の「やさしさ」であり「軽さ」なわけで……この作品には、わりとカルヴィーノの生身の部分とか本音が露出していると思う。