最近のGoogle

Googleのホームページバブル崩壊
http://rblog-biz.japan.cnet.com/seomanage/2007/01/google_48b5.html

Googleがホームページのインデックス作業を拒否し始めた。ホームページを作ればGoogleクローラーがサーバーに追加してくれた「優しい時代」から、ホームページを作っても無視される厳しい時代へと変化して来ている。SEO対策が次の時代へ向かっている。

◆この1週間の動き◆
この数週間。Googleのロボットの動きが変だ。
Googleのサーバーに登録されていたホームページの蓄積が、どんどん減り始めている。Googleにインデックス(読み込まれ)されたホームページのURL数が減り、サイトの評価(PageRank)に大きな影響を与えるまでになっている。

また、この現象は全てのホームページで見られる。
つまり、Googleは何でもいいから、出来たホームページをロボットのクローラーが収得していた仕組みから、「選ばれたホームページだけ」を収得するようになり始めた現象と言える。Googleのホームページバブルの崩壊とも言える。

◆ブログとアフリエイトの影響がGoogleの価値観を変えた◆
更新頻度が高いブログ。このため、Googleのロボットは、このようなブログを無視できない。つまり、クローラーが必ず回る先として認知してしまっている。

ブログを書いている個人は、そのような事を意識して投稿しているわけではないが、その無意識さが、Googleを「大混乱」させている。個人のブログが想定の範囲外の増殖率を見せ始め、Googleのロボットが回る先が必ずブログになり、その結果、検索結果の表示順位がブログらけになっている。

また、個人がアフリエイト目的で「作為的」に、Googleのロボットを「強制的」に回させるような行為が一般化。さらに知恵がある人はSEO対策まで行い、Googleのロボットが悲鳴を上げている。

SEO業者の「悪意」がGoogleを大人にさせた◆
Googleのロボットを騙すなんて簡単だよ」
確かに、その通りだ。だからこそ、SEO業者がいる。
権力がある人や財力がある人しか、Googleのロボットを騙す事ができなければ、Googleの表示結果は、大企業ばかりのホームページばかりである。

その結果、騙しやすいGoogleのロボットに対して、今までSEO業者は「左うちわ状態」。少しの努力さえすれば、簡単にGoogleのロボットを騙す事ができた。

このような態度にはGoogle側も流石に怒ったのであろう。
単純なメカニズムのSEO対策は、全て除外するように設定した。

業者さんにとっては大変な事かも知れませんが、一般ユーザーには別に影響ないんとちゃうか?
「全部広告だけ」しかないくずページを排除してくれるのなら、むしろ歓迎するところですが……。


あと、関連で、
「「"Googlebomb"をやっつけろ!」- アルゴリズム改善で対抗するGoogle
http://journal.mycom.co.jp/news/2007/01/27/102.html
というページも読んだんですが……。

みなさんは「Googlebomb」というキーワードをご存じだろうか? 検索サイトのGoogleが、サイトに張られたリンクの数を基にキーワードに対する検索順位を決定するアルゴリズムを採用しているのはよく知られているが、この仕組みに乗じて多数の隠しリンクを張ってサイトの検索順位を上げる行為が横行している。Googleでは細かく設定を変更して違反行為排除を図るものの、サイトの順位を上げることを生業とする専門業者まで登場し、イタチごっこが続いている状態だ。こうしたなか、Googleのある技術者が検索エンジンアルゴリズムに"pretty small(非常に小さな)"といえる変更を施したと報告している。

Googlebombは別名Linkbombとも呼ばれ、特定サイトのキーワードに対する検索順位を上げることを目的としている。こうした行為はPageRank本来の意図を崩す行為で、ユーザーが真に望むサイトが検索順位の上位に上がってくるとは限らない。Googleとしては正規のリンクとGooglebombの差異を見抜き、より自然な形で順位を決定したいところだ。1月25日(現地時間)にGoogleのWebマスターであるMatt Cutts氏がオフィシャルブログに投稿した記事によれば、同社はこうした問題の対策に一歩踏み出したようだ。

Googleによれば、現在Googlebombのサイトは100未満の数でインターネット上に存在しているという。過去にもこうした行為は散見されたものの、同社ではそれほど問題視していなかったようだ。だが検索における悪影響を少しでも抑えるため、開発チームの一部が共同で新アルゴリズムの開発を行ったという。

アルゴリズムを開発するより、違反サイトを手動で排除したほうが早いのではないか?」という意見もあるだろう。だがCutts氏はこの意見を否定しており、Googleは手作業による介入をせず、あくまで機械的な処理に任せているとその方針を説明する。同氏によれば、Google検索は現在多くの言語において大量のデータを非常に高速に処理することに成功しており、アルゴリズムによる解決がなにより素晴らしい方法だと考えているという。手作業で特定の問題を解決するよりも、まず自身の本分として自動処理で問題の解決を目指すと、あくまでエンジニアらしい思考を優先する姿勢を見せている。

ここまでは、いい。
ソースにもリンクを張って、きちんとした記事を書いている。
しかし、以下の段で吹いた。

今回はGooglebombが話のテーマだが、この話は同時に「Googleは検索順位に作為的な変更を施しているのではないか?」という疑いも否定することにつながる。一部では、「Google八分」というキーワードで呼ばれる行為が存在し、Google検索から意図的に特定のサイトを排除しているのではないかといわれているが、今回のCutts氏の投稿した記事によると「手作業による介入はなく、あくまで機械的な処理」であり、Googleとしてその可能性を否定するものといえる。

という部分。
……あの……。
悪質SEO対策と、ユーザーから寄せられた苦情を元に、特定のページを検索できなくする行為とは、全然別個のもんでしょ?
それに、同じ社内でも、日本とアメリカ、それに技術畑と法務、公法部門では、まるで別の見解を持っていても、おかしくないわけだし……。
以前わたしが「グーグル八分」を「Google」で検索して調べた限りでは、そうした事例は確かにあったし、Google側の対応は、「苦情があったページは、その内容の真偽をろくに調べもせずに検索できないようにする」だったと思う。
わたし自身は、その対応について、「ああ。訴訟リスクを最小限にしようとしているんだな」という印象を持っただけですが……それを、たかだか一社員の発言を元に、「Google全社的に、検索結果に人為的な操作をしていない」と言い切っちゃうのは、ジャーナリストとしていかがなもんだろうか?