地球温暖化:首都圏対象、東京都が影響調査 住民の関心促す

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/env/news/20061029ddm001040052000c.html

 東京都は、地球温暖化による首都圏の環境影響調査に着手することを決めた。早ければ来年度にも始める。植生や気候の変化などをシミュレートし、その結果を受けて具体的な温暖化対策に生かす。また調査を通じて首都圏住民に温暖化を身近な問題としてとらえてもらうのも狙いだ。自治体が独自に地域を限定した温暖化の調査に乗り出すのは国内では初めて。

 都環境局によると二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量の増大などによる温暖化で、地球全体の年平均気温は過去100年間で0・6度上昇した。都内ではヒートアイランド現象も加わり3度も上昇している。

 都は05年度から都内1100事業所を対象に、CO2削減の自主目標を定める「温暖化対策計画書」の策定を義務づけるなどの取り組みを進めてきた。しかし、温暖化は地球規模で深刻だという認識はあっても、一般の市民が自分たちの問題としてとらえにくいのが現状だ。

 一方で、「桜の開花時期が早まっている」「亜熱帯地域の昆虫や動物が東京に生息し始めた」といった変化を指摘する専門家もいるが、具体的な調査はなかった。

 都は気温や海面の変化、健康への影響などを中心に具体的な調査項目を絞り込む。【夫彰子】

CO2の規制は、現段階では限定的な側面もあるが、徐々にはじまっているわけだし、今の時点では都市部のヒートアイランド現象の方が深刻だし、それに、実際にどういう影響があるのか、観測しやすい。
地道なデータ集めは、どんどんやるべし。