疾走する思春期のパラベラム

タイトルが長い上に覚えにくい。
まぁ、いわゆる一つの学園異能物。こういうの、読むのひさびさのような……もともと、学園物にはあまりこだわりないし。
前半、異常な能力を身につけた主人公がすんなり納得しすぎ。テンポがよい、ということでもあるけど、心理描写をすっとばして、かったるいシーンや不要なシーンをビュンビュン省略するのは、ラノベ特有の様式だよな……。
あと、エゴとかスーパーエゴとか、安易にそっちの用語使いすぎ。便宜的にでっち上げられた学術用語を実在する事物のように扱うのは如何なものか。この手の分析方法は最近ではかなり廃れていると思うのだが……。
これ一冊だけでは、記号化されたわかりやすいキャラも謎の多い能力も、まだまだ紹介編という感じで、正確に「面白さ」は判断できないけど、書いた人は鉄砲が好きなんだなぁ、ということは分かった。

あと、233ページのイラストがなかなかエロくてよろしい。こういうエロさは、青少年向けでは必要。