総裁選3候補、「アキバ」で党勢拡大 若者意識、演説にアニメ

http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060910&j=0023&k=200609090379

 電気店が集積する東京・秋葉原で九日開かれた自民党総裁選の初の街頭演説会。安倍晋三官房長官谷垣禎一財務相麻生太郎外相は詰め掛けた約一万人の聴衆を前に熱弁を振るった。自民党は次期政権の正念場となる十月の二つの衆院補欠選挙や来年の参院選に向け、演説会場を党勢拡大の場と位置づけ、アニメファンなどが目立つ「アキバ」を選定。三氏の演説も若者を意識した内容となった。

 「アジアでは、ドラえもんポケットモンスターがコミックスターだ。日本はハードが強いと思っているが、実はソフトが強い国だ」

 麻生氏は、アジアや中東諸国に日本のアニメやポップスが浸透している現状を紹介するなど、持ち時間の大半を文化論に費やし、「日本の底力」を主張した。毎週十数冊のコミック雑誌を読む漫画好きとあって、アニメ関連の店も多い秋葉原は独壇場。三氏の中で最も大きな拍手を浴びた。

基本的に、総裁選になんてまるで興味が湧かない人間なんだけどさ。
この、

 「アジアでは、ドラえもんポケットモンスターがコミックスターだ。日本はハードが強いと思っているが、実はソフトが強い国だ」

この箇所、すっげぇ勘違いしてやしないか?
アジアっていっても広くて、まだまだ食うのに精一杯って地域のが大半。先進国並みの生活水準を保持しているところはごく一部の都市部だけですよ。そんなところでまともなソフト産業が成長するわけないじゃん。だから、ありものの日本のソフトを持ってきて商売しているだけだよ。
欧米でもよく日本製のアニメとかテレビでやっているそうだけど、向こうは子供向けの映像コンテンツを作っている真面目に作っている企業、数が少ないのね。商売として旨味があまりないから、良心的でポリシーを持った会社が、ぽつぽつやっている程度で。だから、子供に受けがよくて、放映権を安く買いたたける日本のアニメ、放映しているだけだから。
それから、「オタク市場」も具体的な金額考えると、実際にはまだ全然少ないから。例えば、アニメ、マンガ、ゲームの三業種会わせても、まだ自動車産業一業種が稼ぐ外貨を追い越してはいないと思う。
これは、今後、「対外オタク市場」が成熟して追い越す可能性もあるし、逆に、飽きられて急速に売り上げが落ちる可能性もある。コンテンツ商売なんて所詮水物の嗜好品なわけでさ。将来どういうふうに流れるか、なんて、容易に予測できない。
八十年から地道にコミックとかアニメ、ゲームなどを熱心に売り込む人たちがいて、最近ボチボチ売れはじめたかな、という程度で……。そういった「営業活動」に必要だった時間と労力と費用と現在の売り上げとを比較したら、自動車とか電子機器の方が全然割のいい商売だから。市場規模からして、ハードとソフトでは雲泥の差だしね。