惜春

惜春
惜春
posted with 簡単リンクくん at 2006. 4.29
花村 万月〔著〕
講談社 (2006.4)
通常24時間以内に発送します。
花村万月、初読。
六十年代を舞台に、歌舞伎町のぼったくりバーでバーテンをしていた青年が、常連客
に騙されて、琵琶湖の畔、雄琴のトルコ風呂で働くようになる、というはなし。
題材が題材だから性のことの比重が大きくなるのはわかるのだが、作中で童貞童貞いいすぎ。
あと、やたら時事ネタ出して時代色だすのも、やりすぎな感じで鼻白む。極めつけは、主人公の佐山君が無知で騙されてやすくて、そのくせ、自意識過剰、という二十歳設定としてはリアリティありすぎな造形で、読んでいて、かなり、痛い。
薄いから、すぐに読み終ることができる。