ディアスポラ グレッグ・イーガン

初イーガン。
「ようやく終わった……」という感触。難解、というよりは、ひたすら日常性から解離した設定、人物、用語などに翻弄され、なかなか物語の世界に没入できず、読むのに時間がかかった、というのが実体に近い。
読み終えてみると、骨格は割りと普遍的な構造なんだけどねぇ……。
(よーするに、ファースト・コンタクトものでしょ?)
でもまぁ、著者が本当に表現したかったのは、多分、この、ごてごてしたディテールとかビジョンなわけで、そういう理解しがたい事物をえっちらおっちら苦労して想像しながら読むというのも、SF者の楽しみなわけで、そういう意味では大変おいしゅうございました。

ディアスポラ
ディアスポラ
posted with 簡単リンクくん at 2006. 4.25
グレッグ・イーガン著 / 山岸 真訳
早川書房 (2005.9)
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