「アパートの鍵貸します」

アパートの鍵貸します [DVD]

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かれこれ二十年くらい振りに再見(って、「サイツェン」は意味が違うがな)。
あー。ジャック・レモン若ぇ! じゃなくて、あれ、前に観たときは、どっちかというとコメディ部分に関心があったが、今になってみかえすと、あれ、「悲哀」の「哀」のほうに重点をおいてみちゃうな。それぞれのキャラが抱えている「業」、というか、そういって大げさだというのなら、「分かっちゃいるけどやめられない!」という、しょーもなくて情けない部分。
こういう誰しもが抱える人間の弱みをユーモアのオブラートで包んで、というのは、考えてみれば古典落語なんかではおなじみのコード進行でもあるわけで、あー、やっぱりこういう「基本」をしっかり押さえてやっている作品、というのは、定期的に観ておかなくてはダメだな。