キャスト・アウェイ

キャスト・アウェイ [DVD]
トム・ハンクスよりもロバート・ゼメキスへの興味で借り。
わたしゃ、やっぱりキャストよりも脚本とか監督とか制作者側への興味で作品選ぶでの。
トム・ハンクスが飛行機事故で遭難して4年間の無人島生活をへて、また生還してくるだけ、という地味というかかなり渋い内容なんだけど、これがなかなかしっかりした造りなのであった。
トム・ハンクスの役が「宅急便のシステム・エンジニア」という「時間」に対してかなりシビアな感覚を持たざるを得ない立場から、一転して自分以外に誰もいない環境へと放り出されて、その後にまた還ってくる。
無人島でのサバイバル生活、昔の恋人との葛藤、などのドラマ的な要素ももちろん用意されているのだが、それよりも重要なのは、やはり大筋で設定されている「社会システムから一時的に切り離された男の生還」という主題的な部分なのではないか。